雨の日のお供に


梅雨らしい天気が続いていますね。
今月は体の不調もあって、家で過ごす週末が多いです・・


そんな中、何気なく観ててなかなか面白かったのが
アメリカン・スプレンダー(American Splendor)』という映画。
アメリカでカルト的な人気を誇る同名コミックの原作者、
ハービー・ピーカー氏の半生を描いた内容です。


そのコミックのことは全然知らなかったんだけど、
病院の書類係として働くピーカー氏のサエない実生活を
そのまま描いた、自虐エッセイマンガみたいなもの?らしい・・。
アメリカにもそんなマンガあるんですね〜・・
しかも映画化されるほど人気とは。


映画では、主人公をはじめ個性的な(でも実在の)登場人物が
満載で、シニカルな笑いが繰り広げられます。
出演者の服装や出てくるお店、家の中や小道具とかも
地味なんだけどいい感じでオシャレ。
ときどき画面にマンガのイラストやふきだしが出てきたり、
ご本人が現れて解説したりする演出も面白いです。


日常の苦しみや幸せを、すくいとって作品にしていく主人公。
そんな彼の周りに集まる、ちょっと風変わりだけど温かい人たち。
私のアメリカ映画に対するイメージがいい意味で変わりました。
BGMも、さすが主人公がジャズフリークなだけあって素敵です。
雨の日に観るのに、なかなか味わい深い映画だなぁと思いました。